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YouTube動画削除の仕組み

YouTubeで公開していた動画が削除されて裁判になっている、というニュースがありました。

編み物の動画だそうですが、著作権の判断や動画削除の仕組みが気になります。

 

 

ニュース報道

 

日刊スポーツ

www.nikkansports.com

 

動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開した動画が著作権を侵害しているとの指摘を受け削除され、精神的苦痛を受けたとして、富山県の女性ユーチューバー(42)が、京都市の40代女性ユーチューバーら2人に慰謝料など計110万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴したことが19日、分かった。

 

同日、地裁(久留島群一裁判長)で第1回口頭弁論が開かれ、被告側は請求棄却を求めた。原告側代理人によると、著作権侵害を巡るユーチューバー同士の訴訟は全国的に珍しいという。

 

訴状によると、原告は「yukigoya」名義で編み物の制作過程を公開するチャンネルを開設。一方、被告は「Susanna’s Hobbies」名義で編み物の動画を投稿。2月に原告の動画2本について「著作権侵害に関する通知」をユーチューブ側に送信し、2本とも削除させた。原告は動画のどの部分が著作権侵害に当たるのかなどを被告に問い合わせたが、応じなかったとしている。

 

原告側は「ユーチューブには膨大な数の著作権侵害通知が寄せられるため、動画を機械的に削除している」と指摘。代理人は「通知があればすぐに消してしまうユーチューブ側にも問題がある」と主張している。

 

被告側代理人は「原告は通知に対し異議申し立てができた」と反論している。

 

本当に著作権を侵害しているなら問題ですが、どこがパクリなのか?著作権侵害を訴える側は明示する必要があるでしょう。

そうでないと、嫌がらせで著作権侵害を訴えて、相手の動画を自動的に削除することができてしまいますね?

 

YouTubeの動画削除が自動化されていて、勝手に動画を削除してしまう仕組みが存在していることが今回の問題の原因にもなっているでしょう。

 

他にもニュースで報道されていたので、結構珍しい話題なのかもしれません。

 

NHK

www3.nhk.or.jp

 

朝日

www.asahi.com

 

毎日

mainichi.jp

 

産経

www.sankei.com

 

共同通信

this.kiji.is

 

京都新聞 

www.kyoto-np.co.jp

 

原告 yukigoyaさん

 

www.youtube.com

 

yukigoyaさんは、はてなブログもやっているんですね。

 

yukigoya.hateblo.jp

 

被告 Susanna's Hobbiesさん

 

www.youtube.com

 

susannashobbies.blogspot.com

 

経緯

裁判に至る経緯が時系列でまとめられていました。

 

elizabethhour01.net

 

S氏およびL氏のここまでの動きから重要な点を3つまとめます。

 

著作権侵害申し立てがあった場合、「処分保留」として動画の公開が停止される(別チャンネルでは収益化が停止された例もあり)。あくまで「処分保留」であり、動画が削除されたことは申し立ての正当性とは無関係である。

 

・「編み方」などのアイデア、事実、プロセスは著作権の対象ではない。「編み方」と「名称」「編み図」を紐付けて商標や著作権を主張することはできても、「編み方」だけでは著作権は発生せず、誰でも自由に使うことができる。


・本来、警告から7日間おいたらチャンネルが停止、削除されてもおかしくなかったはずだが、2020/02/18現在L氏のチャンネルは存続しており、02/14にはL氏によるコミュニティ投稿もできている。

 

elizabethhour01.net

 

elizabethhour01.net

 

elizabethhour01.net

 

問題になった動画を見比べて、どこがパクリなのか?調べてみる必要があるでしょう。

 

自分も同じような被害に遭わないように、この裁判の行方に注目して、対策を知っておきたいと思います。

 

著作権侵害詐欺の問題

著作権を持っていない者が嘘をついて、他人のYouTube動画コンテンツの広告収益を横取りする詐欺事件が発生しています。

 

support.google.com

 

www.j-cast.com

 

securitynews.so-net.ne.jp

 

nlab.itmedia.co.jp

 

YouTubeは人件費削減などのために、様々な処理を自動化しています。

著作権侵害の申請や動画の削除も自動化されています。

そのため、自動化の盲点をつけば、詐欺師が虚偽の著作権侵害を申請できる仕組みになってしまっているんですね。

せっかく作った動画が、詐欺師たちに横取りされたり、削除されたら困るので、YouTube動画削除の仕組みはよく理解しておく必要があるでしょう。

 

 

 

 

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