今どきのPythonの本について調べてみました。
定番・オライリーの本
Pythonの作者本人による解説本。
Amazonのレビューを見たら、あまり評判が良くなかった…どういうこと!?
2021年8月15日
Python3エンジニア認定基礎試験の勉強に購入しました。
タイトルの通りですが、(最もベーシックなもので良いので)他言語の資格を取れる程度に勉強しているならあまりつまずかずに読めると思います。初学者なら知らない言葉が多すぎるだろうと思えました。
内容が高度すぎる箇所がいくつかあるので試験対策に限るなら他の書籍にしたほうが良いでしょう。
試験にはまず出ないであろうものもあります。他言語の資格持ってる方なら何となく分かるとは思います。ちなみに試験の難易度ですが公式サイトで紹介されている無料模試と比べるとかなり簡単です。
誤植がレビュー時点で3つあるので出版社のページで確認されてください。
私はPythonをこれから公私両方で使う予定なので、Pythonの作者のドキュメントから発展してきたこの書籍は公式見解として試験後も読み返すことがあると思います。
どうやら、Pythonの試験対策で買った人(初心者?)が、分かりにくいというレビューを連発しているようでした。
他の言語の経験者なら、Pythonの公式ドキュメントを読めば、Pythonの概要は理解できるはずです。
それが分からないなら、絵本のような簡単な内容から入った方が無難かも?
この本は、読者を選ぶ本なのかもしれません。
同じくオライリーの本。
これは第2版ですが、前の第1版を持っています。(積読で読んでないw)
リファレンス的なまとめの本だと思います。
ボリュームがあるので、最初から1ページずつ読むような本じゃないかも?
- 第1版で600ページ
- 第2版は800ページ
200ページ増えてる!!!
2021年8月29日
なんとなく使ってきたPythonをプログラミング初心者の友人に教えることになったのをきっかけに購入。解説のアンチョコや参考書として使うのにちょうどいい塩梅の難易度です。
網羅性と分かりやすさを併せ持つので公式ドキュメントを読むのが面倒くさいっていう時の導入にも丁度よく、既にそこそこ扱えるプログラミング言語がある人にとってもよい入門書だと思います。
ハンドブックのように使えるので、寝る前やトイレで読むのにもオススメ。
ただ分かりやすいとはいえ分量が多い上に細かいので、プログラミング初心者がこの本をメイン教本にするのはオススメできません。人によっては細かい解説を逆に分かりにくく感じてしまう事態も発生しそう。
加えて第Ⅱ部は実践というだけあって周辺知識が不足していると更にツラいと思う。
入門と銘打っているのに初心者への配慮が足りない点を差し引いて星は4つとしたけれども、個人的には満足の一冊です。強いて言えば、寒いジョークや小ネタが少なめなのでオライリー本を読んだ気がしないのが玉に瑕かな?
プログラミングの入門書
Pythonの入門書というより、プログラミングの入門書といった趣の本があります。
目次を見れば分かりますが、Pythonを題材にして、プログラミングに入門するという内容の本です。
Amazonのレビューは概ね好評でした。
手続型(命令型)プログラミング言語の入門書として、またプログラミングにまつわる雑多な知識の整理に役立ちそうな本でした。
強いて言えば、テストについては数行の言及があるだけで、ほとんど解説はありません。
この本を基礎を習得する土台にして、他の本にステップアップしていくのが良いかも。
あと、プログラマー初心者にプログラミングを教えるときの教科書、教え方の参考になると思います。
プログラミングの先生が副読本として利用する使い方もありそうだと思いました。
他言語の経験者がPythonを速習する本
Javaなど、他のプログラミング言語を使っている人が、Pythonを使うことになった場合に、Pythonの特徴・機能を概観するために役立ちそうな本です。
技術評論社の実践入門シリーズは、Haskellの本を持ってますが、受験参考書みたいに網羅的に知識がまとまっており、受験勉強をしているような気分になります。
しかし、これはプログラミング初心者が読むと、知識の粒度が分からなくて、読みづらい本になるかもしれないと思いました。
基本的な事項の話なのか、重箱の隅を突くような細かい事項の話なのか、で言えば、細かい事項が並んでいます。
最初からちまちました話が続くと、途中で読む気が失せるかもしれません。(注意)
ちょっと厳しめのAmazonレビューをピックアップ。
2020年6月6日
レビューの評価が高く、最近出版された最新の書籍だったのでメルカリで購入しました。
発売日から一週間しか経ってないのに出品されている理由が届いてわかりました。
それでいて、本の中の説明している文章が簡単過ぎて物足りない。
ページの構成も公式のチュートリアルにあるような退屈な基本文法です。
公式のチュートリアルの説明を読みながら、サンプルを打ち込んでいたほうが勉強になると思いました。
レビューを読むとこの本の対象者は他のプログラミング言語からPythonを知りたい向けのようですが、「実践」にも役に立たなそうで「入門」すらしづらそうな本だなと思ったのがこの本を読んでの感想でした。
機械学習、スクレイピングなどやりたいテーマがある人は初めからテーマに関連した本を購入することをオススメします。この本を読むなら公式のチュートリアルを読んでたほうがいいです。
確かに、Pythonの公式ドキュメントを読んで意味が理解できる人にとっては、あまり有用な情報は得られないかも?
基本文法の羅列なので、リファレンス的に眺める本になってしまうと思います。
個人的には悪い本じゃないと思いますが、本書を利用するシーンを考えると、本書を必要とする人を選ぶ本かもしれません。
Pythonの逆引き
主要なプログラミング言語なら、だいたいある「逆引き」の本。
Pythonを実際に使い始めて、まだ慣れていない時に、辞書的に調べて「あれはどうやるんだっけ?」と思い出すときに使う本です。
Pythonの文法を一通り理解して、Pythonを使い始めたときに、つまづきを解消するための本です。
ある程度Pythonに慣れたら、初心者や後輩に譲ってあげましょう。
PythonのTips
プログラミング経験者やPython経験者が、PythonのTips(コツ)を知るために役立つ本がありました。
「Effective Python」のAmazonレビューを見ると、翻訳の質にケチがつけられていました。
2021年3月28日
第一版日本語訳からの買い換え。内容は良い。最新の事情に沿った改訂、加筆が行われている。
ただ、訳文が酷い。修飾関係や主語述語が不明瞭だったり、日本語として明らかに破綻している訳文が散見される。訳者、査読者は真面目に仕事をしていないか、日本語ネイティブではない可能性がある。
翻訳が酷いとはいえ、内容(原著)が悪いわけではありません。
Pythonの特徴を踏まえた、PythonならではのTipsを概観するために、本書は役立つでしょう。
「Effective ~」という本は他のプログラミング言語でもありますが、最初から読む本じゃなくて、面白そうな項目だけをつまみ食いで読むような本だと思います。
同じような本として、こちらも定番?
改訂を重ねて第3版まで来てるなら、それなりに売れている(需要がある)本なのだと思います。
内容は、細かい事をちまちまと解説している本なので、リファレンス的に1冊あっても良いかも?
改訂第3版のAmazonレビューはまだなかったけど、過去の版はわりと評判が良かったです。
その他
その他、気になった本や目に止まった本をメモ。
応用
Pythonの本は、ものすごくたくさんありますね!
選択肢があり過ぎて迷うくらい?
WebフレームワークやAI関係などのPython本は別途まとめたいと思います。