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夢をプロトタイピング

図解 鬼速PDCA

Amazonライフハック系の本を探していたら、関連書籍として推薦されていた本があった。

鬼速PDCAという本なのだが、「鬼速」(おにそく)という言葉が何となくカッコイイなと思い興味を持った。

 

 

内容はいわゆるPDCAの本で、いちいちごもっともなことが書かれていた。

 

(p.16)

鬼速PDCAとは?5 失敗はウェルカム!悩む暇があるなら試す

 仮説を土台とする鬼速PDCAの考え方はエリック・リース氏が『リーン・スタートアップ』(日経BP社)で提唱しているプロダクト開発のモデルに限りなく近いものです。

すなわち、アイデアが湧いたら即座にプロトタイプを作り反応を見て、そこから得た学びを次のプロトタイプに活かすという一連のサイクルを高速で回すということです。

 鬼速PDCAも「これかな?」という仮説を立てたら臆せず実行に移すという考え方であり、「悩む暇があったら検証」「失敗はウェルカム」というのが基本姿勢です。

 

…ということで、元ネタは『リーン・スタートアップ』とのこと。

 

 

これはわりと有名な本だな。

この本に書かれていることは、それなりに普遍的な経験則なのだと思われる。

 

言われてみると、プロトタイピングを土台とするアジャイル開発ってPDCAそのものだよなーと再認識した。

 

『図解 鬼速PDCA』の良いところは、

  • 巻頭に「鬼速PDCA解剖図」というA4サイズの一覧表を載せていること
  • 巻末に「プチ鬼速PDCA実践ノート」というチェックシートをつけていること

の2点だと思った。

つまり、読者が読了後に即実践に移せるような配慮がなされている、ということ。

 

先延ばしは時間泥棒

なぜ鬼速であるべきなのか?

 

答は簡単で人生は有限だから。

 

時間が無限にあるならいくらでもゆっくりやってもいいけど、今の医療だと人間の寿命はせいぜい100歳とか200歳とかその程度の時間しかない。

時間が有限だと、ゆっくりやってたら途中で時間切れになってしまい、未完成で終わってしまう。

 

『問題解決大全』という本に「先延ばしは時間の盗人」という言葉が紹介されていた。

 

 

(問題解決大全 p.202)

20 ぐずぐず主義克服シート

「先延ばしは時間の盗人」 "Procrastination is the thief of time"(エドワード・ヤング『生、死、永生に関する夜想詩(Night Thoughts on Life, Death, and Immortality)』 1742-1945 より)。

エドワード・ヤングも「Year after year it(= procrastination) steals, till all are fled. (先送りは年々、すべてがなくなるまで盗む)」と続けている。

 

ja.wikipedia.org

 

いつの時代も、鈍間で行動力が低くて悩んでいた人はいたんだろうな。

 

ちんたらやってたら日が暮れちまうぜ!

とにかくやってみて、これはダメそうだと分かったらすぐに軌道修正する。

最初から全てがうまく行くことなんてそんなに多くない。

 

もしも失敗ゼロで楽々生きたいと考えているのなら、その背景にあるのは怠惰ということになる。

怠惰だから苦労したくない/楽に生きたいと思い、失敗して何度もやり直すのは面倒くさいから1回で成功したいと考える。=俺のことだ(笑)

 

世界的に大成功しているイノベーターでも、失敗ゼロで大成したやつは一人もいない。

ビル・ゲイツスティーブ・ジョブズジェフ・ベゾスイーロン・マスク…などといった連中でも、失敗しながら何度も作り直して前進してきた。

ましていわんや、俺のような低能がまったく失敗しないで1回で全て成功し続ける、という妄想は怠惰かつ傲慢であり、おこがましいと言わざるを得ない。

 

もう少し謙虚になって、失敗を受け入れ、それは恥ずかしいことではなく、有名な成功者でも通ってきた道なのだという事実を認識しなければならない。

失敗するのは悪いことではなくて、問題は失敗した後いかに早く軌道修正するかが大事なのだ。

失敗して悲嘆に暮れている暇があったら、すぐに改善に取り組むべきである。

何度も同じ失敗を繰り返すのはアホだが、同じ失敗を繰り返さないようになれば、知的にも成長していると言える。

 

…ということを鑑みてみると、失敗から成功に向けて少しずつ軌道修正を繰り返すことがPDCAなのだ。

今日から原点回帰(人生をリセット)して、基本を大事にしよう。

鬼速PDCAを参考にして、行動を修正してみよう。

 

鬼速PDCAの関連書籍

この著者は商売っ気がある方のようだ。

派生した商品がいくつかあり、読者に多様な選択肢を与えていた。

これは自分も真似すべき点だと思った。

 

 

 

 

 

 

Amazonのレビューを見ると、特に否定的なレビューを見ると、是々非々で本書の使い方が分かってくる。

参考にすべき点と参考にしなくてもいい点がありそうだ。

 

自分の場合は、CとAのプロセスを改善したいので、その部分を参考にされてもらおうと思う。